生産者から消費者までの物流・商流を、全体感をもって問題解決し、無駄のない合理的なシステムを構築しながら、食の安全を積み重ねて参ります。


清庵のパートナー 九州環境保全型農業協同組合をご紹介します。
九州環境保全型農業協同組合(以下九環保)は自然に近い農法で収穫された農畜産物を提供し、食を通じて、身体や精神面の健康を提供して行こうと願って設立された組合です。 この九環保の活動により生産された農畜産物を、消費者の皆様に清庵はお届けしております。



我々農家は、気の遠くなるような長い時間をかけて地球の岩石を土へと変えてきた微生物達を、戦後の食料供給の名の下に、農薬、除草剤や化学肥料で殺してしまい土を痩せたものにしてしまいました。九州環境保全型農業協同組合は、農家が驚くほどの広い地球規模の範囲で環境を破壊し、次世代に多大な「つけ」を残していることを皆に認識してもらい、自然に近い農法で収穫された農畜産物を提供し、食を通じて、身体や精神面の健康を提供して行こうと願って設立された組合です。当組合は、農薬、化学肥料、除草剤を使わずに農作を実施している先人達やそれを目指そうと努力している農家、学識経験者で構成され、長年培ってきた技術や知識を提供して、自然農法を目指す農家を少しでも増やそうと活動しています。



名   称 九州環境保全型農業協同組合

住   所
本部・熊本支部 熊本県菊池市出田2835番地 
電話&FAX 0968-26-5563
事務局・福岡支部 福岡県福岡市中央区薬院1丁目12-10 
電話&FAX 092-400-7744
宮崎支部、大分支部、鹿児島支部
設   立 平成13年6月28日

認   可 農林水産省指令13九企162号

出 資 金 447万円

年間取扱高 約3,000万円

組合員数 65

組合長 水元 征雄
専務理事 横山 雅隆
常務理事 東  信博
理事 桑原 庄之進
開 正文
川口 博明
田中 豊喜
森部 啓介
監事 赤星 征一
佐藤 博美


私達は、物流・商流に携わるものとして、余りに多くの物流・商流者が介在し、農家が汗水流して育てた農作物が、消費者に届くまでどれ程多くの不要な費用が掛かり、環境に重い負担を掛けていることに改善・改革の余地を見出しています。特に有機栽培・自然栽培で収穫される農作物は、旬における一時期に重なる収穫・出荷の費用と市場における価格の下落が最大の問題点となっています。しかしながら本物の農作物は旬のものであり、収穫し出荷できる時期は限られています。食料自給率の極端に低い自国の現状を打破するためには、農業生産者が後継者を育てられる経済環境と労働環境を作り出す状況を実現しなければ、この国の農業は作り手を失い、戦略物資として取り扱われる国際戦争の矢面に立たされる結果となります。市場価格の皺寄せは殆ど総て農家の負担となっている現状を改革し、本物の農産物が慣行栽培に比べ格段の費用がかかることを、本物を必要としている人々に理解してもらい、有機栽培での農家の手取りを大きくし、B・C級品の商品化や二次加工品の販売により農業再生産に必要な経済的利益を最大限農家に還元し、最終価格は慣行栽培品と遜色のないレベルを実現するため新しい商流・物流システムを構築してなければならないと考えます。

1. 農薬、除草剤、化学肥料を使わずに、滋養に溢れた健康な農産物を生産し
   環境に負担を掛けない農業を目指す。


化学肥料は、農作物にとって不完全な栄養源であると共に、それを摂取する人間にとっても栄養価の低い、また、生命を維持するのに必要なミネラルを充分に補うことのできない不健康なものを作り出して来ています。更に、野菜は本来甘く美味しいはずのものが、見てくれや形ばかりにとらわれ、化学肥料はエグ味や苦味の多いまがい物を作り出し、できたものは、あるべき姿からかけ離れたものとなっています。さらに恐ろしいことに、本来土の中にあるはずのない化学肥料である化学薬品は、土の中で浄化されることなく、通常の浄水器でも除去できない毒物である亜硝酸性窒素を作り出し、地下水へと流れ込み、地下水汚染の最大の原因となっています。また、化学肥料から生み出され、また、化学的に汚染された飼料により育てられた家畜から作り出される不完全肥料である堆肥や畜産排水は、亜硝酸性窒素を生み出し、これが水の大きな汚染源となっています。この亜硝酸性窒素が気体となったとき、地球温暖化とって二酸化炭素より数百倍の温室効果をもたらすと指摘されています。
 農薬や除草剤は、劇毒物性のものが多く、少量の摂取が長年に亘って人間の体内の蓄積され、人間のDNAが処理できない、塩素を主体とした新しい化学物質は癌や様々の病気の原因となっていることは否定できません。小児癌が、空気汚染の激しい都市部より、農村部に多く発生していることも、農薬や猛毒サリンの原料ともなり得た除草剤が原因となっていると言っても過言でないと思っています。小さな虫が即死する農薬や、植物の細胞膜を破壊し尽くす除草剤が、いくら少量といっても長年の摂取が量的にも質的にも我々人間の身体的・精神的健康に大きな影響を与えていることは明白と考えます。
 また、これら化学薬品を製造する過程や配送する過程で発生する、二酸化炭素、環境汚染物質が二重の環境負担となっています。
 我々は、本来土が持っているエネルギーと好気性微生物(土着菌)を土に取り返し、化学肥料に頼らず安心・安全の農作物を育てています。この農作物自体が健康で滋養溢れ、環境や病気にも強く、収穫後も生命力溢れる作物として溶けることなく、自然と枯れるまで長持ちするものとなるのです。

2. 有機栽培の牧草と防腐剤、防黴剤、ホルモン剤等化学薬品を使わない飼料で
   肥育した家畜を育てる。


農業と酪農業とは深い相関関係にあります。家畜は農業より得られる農作物を飼料として取り入れ、排泄物は堆肥として農業の肥料として循環しています。今は、この循環が悪循環となって我々の健康を脅かせています。農薬、防腐剤、ホルモン剤等の有害物質を含んだ堆肥によって栽培された農作物は、完全に無毒化されることなく、人間の食物としてまた、再び家畜の飼料として摂取されることになります。我々は、この悪循環を断ち切り、有機栽培で育てた牧草や防腐剤、防黴剤を含まない安全な飼料で飼育した家畜の肉、牛乳、鶏卵を提供することを実行しています。

3. 有機肥料のあり方

地球は本来無限のエネルギーを供給してくれます。農業も本来、土が持つエネルギーを利用して農作物を栽培して来ました。しかしながら、増え続ける人間を養うため、今は土にある土着菌を一掃し、無菌状態にしてから不完全な栄養体である化学肥料をばら撒き、不健康な農作物を守るため農薬を撒き散らしています。この汚染された農場を元に戻すのは大変な時間を必要とします。自然栽培で農家が生活できる環境にない現状では、我々は、化学肥料の使用を止めると同時に、土着菌を補う菌体肥料である有機肥料を使い、安心・安全な作物本来の栄養と味を作り出しています。